概要
文部科学省私立大学戦略的研究基盤形成支援事業として、下記の事業が選定されました。
RNAメタボロームによる細胞内小胞体の解明に基づいた革新的がん治療法の開発<令和2年3月終了>
プロジェクト長?分子病理学分野?主任教授 黒田 雅彦
本事業は令和2年3月に終了いたしました。研究成果報告書はこちら>>
平成27年度文部科学省?私立大学戦略的研究基盤形成支援事業「RNAメタボロームによる細胞内小胞体の解明に基づいた革新的がん治療法の開発」が採択されました。
本事業ではがんの完全な制圧を目指しnon-codingRNAを含めた"RNAメタボローム"による細胞内小胞体の解明を行うことで、革新的ながんの早期診断、治療法の開発を行います。癌細胞や周辺組織由来のRNAやこれらの分子を含み、細胞間情報コミュニケーションに重要な役割を担う"分泌小胞とがん"との関連を解明することで、これまで以上に効果的な診断や次世代型治療法の開発を目指します。本事業を通じて「次世代型治療法」を「スタンダード治療法」に変えることが可能な若手医師、研究者の育成を行うと同時に、学内の横断的研究を充実させることでさらなる発展を目指します。
(令和2年3月)
私立大学戦略的研究基盤形成支援事業「RNAメタボロームによる細胞内小胞体の解明に基づいた革新的がん治療法の開発」が終了しました。平成30年1月31日に外部評価委員2名を招いて研究成果の中間報告会(公開)を開催し、外部評価委員からはA評価を得ることができました。
また、令和2年3月11日に予定された最終報告会(公開)は、COVID-19ウイルスの感染の拡大により中止されたため、今後書面での外部評価を受審し、可能であれば公開シンポジウムを開催する予定です。
機能性磁性ナノビーズ技術を基盤とする難治性疾患におけるタンパク質分解機構の解明と新規治療法の開発 <平成31年3月終了>
プロジェクト長?生化学分野?主任教授 宮澤 啓介
本事業は平成31年3月に終了いたしました。研究成果報告書はこちら>>
機能性磁性ナノ粒子(FGビーズ)は、表面に種々のリガンド(タンパク質、核酸、化合物)を固相化できるナノ微粒子で、これを用いたアフィニティー精製により、リガンドの「標的」を迅速に単離する新技術が確立されました。
一方、細胞内のタンパク質分解には「ユビキチン?プロテアソーム系」と「オートファジー?リソソーム系」の二大分解機構が常に作動しており、タンパク質合成と分解との動的バランスの破綻により様々な疾患が発症します。
本事業では、新規ナノビーズ技術を活用することにより、タンパク質分解系に関わる「分子標的」の同定を効率的に行い、難治性疾患の分子病態解明ならびに新規治療法の開発を推進すると共に、若手研究者?グループへの支援、基礎と臨床との橋渡しなど、本学における研究基盤としての発展を目指しています。
生体分子情報による次世代型がん個別最適化治療法の開発 <平成30年3月終了>
プロジェクト長?医学総合研究所?教授 大屋敷 純子
本事業は平成30年3月に終了いたしました。研究成果報告書はこちら>>
文部科学省?私立大学学術研究高度化推進事業「ハイテクリサーテ?センター整備事業」、私立大学戦略的研究基盤形成支援事業「分子情報に基づく難病研究拠点形成」を経て、「生体分子情報による次世代型がん個別最適化治療法の開発」が採択されました。 本事業では対象疾患をがんに絞り込み、従来のがん細胞だけを対象とした研究ではなく、がん細胞をとりまく「がん環境」、そして患者さん自身の免疫力や体質といった全体を見渡せるような研究を展開していきます。遺伝子から細胞、細胞から臓器、臓器から人、人から社会といった一連の流れのなかで次世代DNAシークエンス技術の導入のほか多角的なアプローチを試み、本事業を通じて若手医師、研究者の育成と同時に、学内の共同研究の拠点としてさらなる発展を目指します。