2019年11月29日、大学病院臨床講堂にて看護学科第3学年全92名に向けた災害看護論演習が行われました。大学病院救命救急センターの譜久村看護師(救急看護認定看護師)が講師を務め、救命救急センターの師長、主任、様々な病棟から指導係16名、シミュレーションセンター教員、防災センターと総合相談?支援センターの事務職員など多くのスタッフがファシリテータとして参加した大規模な演習となりました。
内容は、ファシリテータとともに学生が院内の人、物、場所を取材し災害拠点病院としての機能や役割について学び、学んだ内容をグループメンバーとともにまとめて、スライドを使用してプレゼンテーションするというものでした。
■講師を務めた大学病院救命救急センター 譜久村翔 看護師(救急看護認定看護師)のコメント
3時間15分と限られた時間の中での学びとなりましたが、全ての学生が試行錯誤しながら与えられた課題に対する取材を行い、制限時間内にプレゼンテーション用の資料を作り上げる事が出来ていました。そして、驚いたのはプレゼンテーションのクオリティです。取材から資料作成までの時間はおよそ1時間50分という限られた時間でしたが、スライドに画像や図を挿入し、聴き手にもわかりやすい工夫が凝らされたものばかりでした。さらに、各グループの発表の時間は4分と設定されていましが、発表時間内に的を得たプレゼンテーションを行っていました。ファシリテータたちは、現在の学科での教育により、まとめる力やプレゼンテーション能力の高い学生が育っているという事を実感する演習となりました。一方、ファシリテータとして参加した病院職員からは、大学病院の大きな役割の一つである災害拠点病院の機能についての学びの場となったとの声もあり、ファシリテータと学生の双方にとって実りのある演習となりました。
災害の多い国日本で、学生のうちから災害について学ぶことは、日本の将来を守っていくうえで大変重要な事です。この積み重ねが未来につながるのだと考えさせられました。