2022年8月1日(月)、8月4日(木)、8月26日(金)に、「職業人インタビュー」の受け入れをオンラインおよび来学により実施いたしました。
この「職業人インタビュー」は、現在、中学校や高校でキャリア教育の一環として、生徒自身が働くことの意義や将来働きたい職業のこと、また、自己の生き方について考えていくカリキュラムの一つです。
<京都府立園部高等学校附属中学校3年生2名の受け入れをオンラインで実施>
■大学病院 放射線科 吉村真奈教授からのコメント
将来、放射線科医を目指したいという生徒さんたちからのインタビューでしたので、あまり認知度の高くない放射線科の仕事に関心を持っていただいたことに私の方が興味津々で、色々と質問してしまいました。「恐ろしい」はずの放射線と医療用の放射線はどこが違うのか、という疑問が大きいようでした。そこで、安全に取り扱うための管理や、放射線を使った画像診断でどのようなことがわかるのか、またどのような治療をするかといったことについてスライドを使いながら説明させていただきました。また放射線に関する正しい知識の啓蒙も放射線科医の責務であることをお話ししました。
『働くことの意義』について真っ向から尋ねられ、自身の仕事への取り組みについて改めて考えさせられた機会でもありました。楽しい時間を過ごさせていただき、ありがとうございました。
<宮城県仙台第二高等学校1年生7名の受け入れを来学で実施>
※新型コロナウイルス感染防止対策を十分に行った上で実施
■大学病院 総合診療科 平山陽示臨床教授からのコメント
医学科や看護学科に興味がある生徒だけでなく、将来は産業獣医師を目指している生徒もいました。本学の紹介ビデオを見ていただいた後、私からは日本の高齢化社会において、細分化されて進化してきた医学では対応しきれなくなっており、患者を全人的に診療する総合診療科が全国の医科大学?医学部に設立されてきた経緯を説明しました。さらに、今後の医学教育におけるプロフェッショナリズムの重要性について解説しました。
事前にいただいた質問事項には、総合診療科に関する内容のみならず、「患者さんの不安を軽減するために、大切だと思うこと」「なりたい自分になるために努力したこと」「病院をより良いものにするために必要だと思うこと」など、回答するのも決して簡単ではない質問が多くありました。このような若い感性に触れながら真剣に答えることは、私の心も踊る楽しいひとときでした。
<東京女学館高等学校1年生2名(オンライン)>
■大学病院 感染症科 佐藤昭裕兼任講師からのコメント
今回のインタビューでは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)により、急激に世間の認知度が上がった「感染症」について私の経験談を交え、生徒さんから事前に頂いていた質問内容について回答いたしました。内容としては感染症、COVID-19だけにとどまらず、救急搬送の逼迫、脳死判定など現代の日本が抱える様々な医療問題にまで及びました。
COVID-19は多くの命を奪った?奪っている憎むべき感染症です。この感染症のコントロールにむけ最善を尽くすべきです。逆にこの感染症は日本における多くの課題をあらわにしました。医療分野におけるデジタル化の遅れ、急性期疾患に弱い医療体制、感染症分野の人材不足などです。高校生の皆さんがこのような問題の解決の担い手として、将来力を貸していただけたら、日本の医療は大きく改善されると思います。お話しを聞いていただける機会を頂き、ありがとうございました。
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