2023/06/06
研究活動 プレスリリース

【プレスリリース】188bet体育_188bet亚洲体育-在线*投注?熊本大学?東京医科歯科大学の共同研究チーム 「免疫チェックポイント阻害抗体の新たな効果判定方法を開発」~実際の抗体の至適濃度や複数種抗体併用などin vitro効果判定に期待~

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免疫学分野 横須賀主任教授(一番左)と研究室のみなさん

 188bet体育_188bet亚洲体育-在线*投注(学長:林 由起子/東京都新宿区)免疫学分野 横須賀忠主任教授、熊本大学大学院医学教育部博士課程4年 西航(にしわたる)大学院生、熊本大学大学院生命科学研究部呼吸器外科?乳腺外科学 鈴木実教授、東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科分子免疫学分野 東みゆき教授を中心とする研究チームは、がん特異的T細胞を抑制する免疫チェックポイント分子の集合体(PD-1マイクロクラスター)の超解像分子イメージング観察を行い、免疫チェックポイント阻害(ICB)抗体の新たなin vitro効果判定方法を開発しました。この研究は日本学術振興会科学研究費補助金の支援のもとで行われたもので、その研究成果は国際科学誌 Nature Communications(IF=17.694)のオンライン版に2023年6月6日付けで掲載されました。この成果によって、ICB療法における実際の抗体の至適濃度や複数種の抗体を併用する以前の、より科学的な検証が期待できます。

【本研究のポイント】

  • ヒトの免疫チェックポイント分子PD-1で構成されるT細胞抑制性シグナル伝達分子の集合体「PD-1マイクロクラスター」の1細胞1分子観察に成功しました。
  • 治療で使用される免疫チェックポイント阻害(ICB)抗体の、PD-1-PD-L1/L2結合に対する阻害効果を、分子イメージングによる新しい手法で評価しました。
  • 抗PD-1抗体および抗PD-L1抗体はそれぞれのクローンによって、PD-1-PD-L1結合を阻害するために必要とする濃度にばらつきがあることが分かりました。
  • 抗PD-1抗体と抗PD-L1抗体とを組み合わせることで、より低濃度でも抗腫瘍効果が発揮できる可能性が見出されました。
  • 分子イメージング法を用いることで、治療で使われているICB抗体の必要最少濃度を再評価し、より至適濃度での使用の可能性が生まれました。

 
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