「東京医大の研究」特設サイト
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「患者に優しい医療(低侵襲医療)」の実現に向けた研究活動

「患者に優しい医療(低侵襲医療)」
実現に向けた研究活動

04 エクソソームを用いた未来の医療開発 Research

Research

医学総合研究所
未来医療研究センター 分子細胞治療研究部門
エクソソームによる新規治療法の開発

当研究室では、エクソソームを介したがんの増殖、浸潤、転移などのがん悪性化メカニズムおよび、がん微小環境の形成や前転移ニッチェの形成メカニズム解明に向けて研究を行っています。例えば、がん細胞が分泌するエクソソームに内包されるmiRNAが腫瘍内血管新生を引き起こし、その結果、エクソソームおよびエクソソーム内miRNAが転移にも関与していることを明らかにしました。さらに、がん細胞が分泌するエクソソームは脳血液関門を破壊し、脳転移を促進する一因であることも報告しています。こうしたエクソソームの機能解析から得られた知見をがん治療へ応用することも試みています。がん細胞のエクソソーム分泌を阻害することで、がん微小環境や前転移巣の形成に必要な情報を遮断し、転移を抑制する研究をしており、さらに、血中に分泌されたがん細胞由来のエクソソームを除去する治療法の開発も行っています。また、がんに限らず、心臓の線維化に対する治療法としてエクソソームが新規治療薬になりうることを示しました。

【部門HP】
188bet体育_188bet亚洲体育-在线*投注 医学総合研究所
未来医療研究センター 分子細胞治療研究部門
【研究実績に関する主な論文】
2024年8月27日 2024年6月28日